頭の中は極彩色

消えていく前に文字として残すための備忘録とかそういうもの

鬱になるまでと鬱になってからと①

鬱で約1年を無為に過ごしました。一昨年のアドベントカレンダーが挫折したのも気持ちがとてもじゃ無いけど続かなかったからでしょう。朝起きれず昼をぼーっと過ごして夜は明け方まで眠れない。そんな生活が3週間くらい続いたところで当時の彼氏や友人に手助けしてもらって会社の産業医さんと面談して初めて鬱だと自覚しました。いやその時はまだ自覚してなかったかもしれない。

鬱になってからやっと転職することができたので、鬱になるまでと鬱になった後のことを振り返ってみようかと思い、エントリを書いていきます。

 

そんな風に自分が鬱になったのは何も急に症状が出てきたせいではなかったななんて最近は思うようになりました。

当時のOJTリーダーを含め部内とのメンバーとはあんまりコミュニケーションを取ることが少なかったです。年上に対して口下手なのも手伝って世間話も全然しませんでした。まぁ当たり前なんですけど周りを見れば他の人は少しラフに構えていたようにわたしには思えました。長年仕事してきた仲というものでしょうか。そしてわたしにはそれが難しく思えました。それに仕事が出来てお金がもらえればいいかなと当時のわたしは考えていて、多分纏ってるオーラにもそんなものが含まれちゃってたんだろうなって今になって思います。今でもオープンにコミュニケーションを取るのは苦手です。オープンにというより積極的に自分からコミュニケーションしていくのがってことです。正直な話、仕事の質問をするにもいちいち深呼吸してメモを何回も見直して先輩の顔色とタイミングを見計らってやっていたのでだいぶコスパが悪かったように思います。

OJTリーダーはいつも忙しくて他の人のフォローで自分の仕事が回っていないような人でした。それに優しくて怒鳴るようなことをする人ではありませんでした。いろんな人の相談事をするすると解決していって内心すごい人の下についちゃったなぁなんて思いました。実際すごい人だったと思います。そんな人に対してもわたしの難解な気遣いは発揮されてしまいました。

 

そんな微妙な距離感の2人と時々あと何人かで自分たち分の業務をこなしていたのですが、ある時期途方にもなく忙しい時期がやってくることが分かりました。設計、設計、コーディング、コーディング、テスト、テストの嵐。予定表を組んだらどう見ても間に合わない納品日。頭を抱えるOJTリーダーを横目にわたしはこの月を生きて乗り越えられるんだろうかとぼんやり考えていました。そしてこの無茶なスケジューリングが後にわたしの体調を壊すきっかけになることとは夢にも思っていませんでした。

 

とりあえず手を動かなきゃ話にならんということでかつかつのスケジュールとにらめっこしつつ設計作業を開始しました。今回は君主導でやってみて!と言われましたがとりあえずさっぱり分からないところを訊いたりこのやり方で大丈夫そうか確認を取ったりしながら設計作業を進めていきました。正直、ほとんどOJTリーダーが考えたようなものだと思っています。毎回手直しされてたし。あんまり自分で作りましたという実感はなかったです。

そんな中、OJTリーダーに大量の仕事が舞い込んできます。わたしの業務に構ってる暇なんて正直なさそうでした。メールの消化中かな?的なタイミングを見計らって細かい設計ポイントやコーディングのポイント等を教えてもらいました。目に見えて疲弊してました。あの人。みかねた上司が他の人でフォローできそうな人探そうか?とフォローに入ります。この辺からやっと現実感が出てきましたわたしに。今更ですけど。あ、今やばいだって。でもいつも周りのみんなはやばそうな顔してたのでそれが普通だったと思い込んでたのもあります。今思えばあんなのを普通だと思ってはいけないって分かりますけど。

お分かりの通り、この時期くらいからわたしの心はちょっとずつ壊れ始めてたんじゃないかなと思います。平和だった時でさえちょっと窮屈に感じてたものが忙しくなってきて解放されるわけないですから。

 

そして上司のありがたいフォローの甲斐もあっていろんな人と打ち合わせをすることになりました。いろんな人にお世話になりました。不束者のわたしにいろんなことを教えてくれました。みんないい人でした。でもみんな余裕がなかったんだと思います。みんなそうです。だって忙しかったもの。

ところがテストの時期に差し掛かると、同時期に並行してやっていた通常業務でとあるミスをやらかしてしまいます。OJTリーダーが不在の時に限って。怒られました。ちょっとキツめに、外部の人に。堪えました。トイレで泣きました。でも周りには言いませんでした。だってわたしが一人で勝手にやらかしたし、その後の持ち直しも自分で出来たからです。社会人として当たり前だからです。自分の持ち場に責任を持つのは当たり前だと当時も思っていました。

でも後日また同じような失敗をしました。最低です。その頃わたしがやったようなタイプのミスはみんなに共有されるようにルールが新しく追加されたばかりでした。みんなにわたしのミスがメールで共有されました。ミスをした人は反省点と改善点を明記して担当にメールすることになっていました。担当にメールしたところ、こんなの改善にならないとまた怒られました。書き直してメールした後またトイレで泣きました。

たぶんこの時期からご飯がなぁなぁになっていました。社食があったので昼食はまともなものを食べてたと思います。他はカロリーメイトとかその類似商品を食べてました。

ミスが続いていたので気が緩んでるのかなと思いもっとちゃんとやろう!と気持ちだけ鼓舞しました。正直鼓舞になってなかったと思う。

 

テストも終わりを迎える頃、体制の変更がお達しされました。もともとちょっと微妙な立ち位置にいた2人だったので人事異動の時期についでにちゃんとしたところに入ろうということで所属が変更になり上司も変わりました。前の上司も後の上司もいい人でした。わたしの周りはいい人だらけだったなぁ。でもこの所属移動はわたしには何にも話は降りて来ませんでした。わたしから見れば急に降って湧いた話でした。まぁ仕事が変わるわけでないからいっかと思うことにしました。

 

とりあえず納品!完了…とまではいかないけど完了ってことで!という区切りを迎えた頃、論文の話が舞い込んできます。今回この作ったものをそのまま論文にしちゃおうという魂胆です。正直気は進みませんでしたが、何故かOJTリーダーは書こう!と言うのでとりあえず取り掛かりました。締め切りは2ヶ月先。余裕がそんなにないなぁと思いながら筆をとりました。

 

が、全然書けない。全然。

 

とりあえず目次からということで目次を完成させるのに結構食ってしまって肝心の内容に全然着手できませんでした。オマケに思い出すのは作業中の嫌な思い出ばかり。わたしが全部作ったわけじゃないのに名前はわたしの名前が入るなんてとてもじゃないけど耐えられませんでした。でも書かなきゃいけない。思い出したくない。この思い出したくないものには先も書いた2つの失敗も入っていて悪い思考で頭はぐるぐる。最悪の状態でした。

論文は時間外作業なので家にも持ち帰ってやってました。カロリーメイトを咀嚼しながらぼろぼろこぼしながらパソコンとにらめっこの夜。いつのまにか眠れなくなりました。

軽度の不眠症の症状が出始めたくらいでしょうか。最初はパソコンギリギリまで弄ってるせいかなと思いましたが、それはずっと昔からの習慣なので関係ないと思いました。いや、よくはないですよ。

 

仕事は正直暇なくらい平和になりました。いわゆる通常業務を平和にこなせる程度に。でも論文はその勘定に入っていません。このことがどんどん自分の中で勝手にプレッシャーになりました。

そのうち会社に行きたくなくなってきました。論文が全然進まないからです。こんなのも書けないのかと怒られる気がしたからです。そんなことないのに。

たぶんもう限界の淵にいました。変なプレッシャーを感じたり先輩がわたしのこと気に入らないんじゃないかとか思ったりしてました。家ではずっと泣いていました。今でも思い出すと普通に涙が出ます。

朝休む旨の電話を毎日するようになりました。でも上司はそうかそうかと何も言わずにお休みにしてくれました。情けなくてしょうがなかったです。当時付き合っていた彼氏はなんでも話聞くよと言ってくれました。周りはこんなに気を遣ってくれてるのにわたしはなんでこんなダメなやつなんだって悲しくなりました。自宅のベランダから飛び降りてやろう、道路に急に飛び出してみようなんてなん回も考えました。でもこれは鬱なんかじゃない、ただの甘ったれだと思っていました。

そんな中、この会社には産業医がいるということを聞きました。上司に産業医さんと話ししてきますと電話をして出勤し産業医さんのところへ直行しました。

ここからは泣いてた以外の記憶がありません。産業医さんの顔を見た瞬間に泣き出してしまった記憶が最後です。何か困ったことがあった?とか嫌なことがあった?とか人間関係嫌になっちゃった?とか訊かれたような気がしますがあんまりよく覚えていません。ただ泣いていたことしか覚えていません。答えるのにすごく苦しかったことはかすかに覚えていますが逐一話題をコロコロ変えてくださったので冷静に答えられたこともあったかもしれません。

わたしのズル休みは2週間続いていたので診断書を提出しないといけない、という運びになり病院に行くことになりました。

病院では何故か冷静に受け答えができました。そこでやっと鬱と睡眠障害の診断をもらいました。診断書には3ヶ月お休みが必要と書いてありました。

 

疲れたのでここまで。つづく。

 

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